交通事故

交通事故によるケガで1番多いのは?

    みなさんは交通事故で1番多い怪我をご存知ですか?
    それはむち打ち症です!

    交通事故の1番多いパターンとして追突事故が考えられます。
    後ろから追突されたり前の車が突然急停止したりすることで追突するなどが挙げられます。
    追突することにより首が鞭のようにしなり筋肉や関節に急激な負荷がかかり起こるいわゆる首の捻挫のことを言います。

    そして、頭蓋骨は大きくとても重いので強い衝撃で前後に揺さぶられれば首にはかなりの負担がかかります。
    事故直後症状が出ていなくても数日経って首が痛む、肩や背中まで痛くなるなどといった症状が出るケースはよくあります。

    頭部から背骨に沿って人体で重要な神経の束が走っているので、首周辺の筋肉を痛めるだけでなく神経までも損傷してしまう場合があり、痛みだけでなく指先の痺れなどといった症状も出てくることがあります。

    では、むち打ち症とはどんな症状が出るのか?ご紹介していきます。

    むち打ち症の症状

    むち打ち症では、多くの場合に首、次に背中に痛みが現れます。
    そして、首を動かした時に顕著に痛みが現れますが、動かしていない状態の時でも常に痛みが出てしまうことも多いです。
    肩の重さや頭痛もむち打ち症の主な症状です。
    この他に吐き気、めまい、耳鳴りなど自律神経の乱れによる症状が出ることがあります。
    自律神経の乱れによる症状は、事故直後だと興奮していて気付きにくいので注意しましょう。
    むち打ち症状になったら半年以内で治癒するケースがほとんどです。
    しかし仕事や家事で日常生活を送る過程でどうしても首に負荷を掛けざるを得なくて症状が回復せず長期化するケースもあります。
    その場合後遺症となってしまう場合もあります。
    症状が残っているうちは担当の先生と相談して治療は継続していくようにしましょう。

    むち打ち症の種類

    頸椎捻挫型

    交通事故で起きるむち打ち症のうち、7割〜8割がこの頸椎捻挫型です。
    筋肉や靭帯が傷付き、首や肩回りの痛み、怠さ、動かせる範囲の減少といった症状が現れます。

    バレー、リーウー型

    首の損傷により、交感神経が過度に緊張している状態をいいます。
    主な症状はめまい、頭痛、耳鳴りです。
    ただし全身の倦怠感や注意力の低下など、抽象的で自分だけでは判断が難しい症状が出ることがあります。

    神経根症状型

    首に通っている神経根が圧迫されて起こるタイプのむち打ち症です。
    首の痛みの他、首、背中、肩から指先までの範囲での痛みや痺れ、倦怠感、顔面の痛みが現れます。
    本来、首の骨は7つ並んでいてその位置関係がずれることによって神経が引っ張られたり圧迫を受けます、
    そして放置しておくと症状が悪化する恐れがあります。

    脊髄症状型

    むち打ち症の中では最も重い症状になります。
    脊髄が損傷するので、下肢の痺れ、歩行障害、排尿障害、知覚障害など重い症状が現れます。

    むち打ち症と似ている病気に注意!

    しかしむち打ち症と症状が似ているものに、脳脊髄液減少症というものがあります。
    脳脊髄液減少症は脳と脊髄を満たしている液体が漏れ出すことによって脳の位置が下がり、様々な症状が現れます。
    主な症状として、頭痛、めまい、全身の倦怠感などがあります。
    症状が似ているので間違って診断されたり、混合して考えられがちなので注意しましょう。

    さいごに

    交通事故に遭った場合、以上のような症状が出る方がほとんどです。
    入院などでもしない限りはその症状が出たまま仕事や家事、育児などの日常生活を送らなければなりません。
    最も恐ろしいのは痛みだけではなく、頭痛やめまいなど集中力を切らすような症状も多く、そのことにより別の怪我を引きおこしてしまうリスクが高まることです。
    上記で述べたように交通事故を起こした場合このような症状には十分に注意しましょう。

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