整体

柔道整復師の給料

    柔道整復師の仕事内容

    柔道整復師の主な仕事内容は、問診により症状を聞き取り、実際に患部の症状を見たり触れたりすることでより詳しい症状の確認を行った上で、手技による治療を行うことです。

    例え似た症状だとしても全く違うことも多々ありますので、問診や視診は丁寧に行う必要があります。
    また、問診や視診を行った後に相違がないか触診をすることで、患部の症状を確認していきます。
    特に、初めて整骨院などで柔道整復師による治療を利用される方は、上手く自分の症状を伝えることが難しく感じる場合も少なくありません。
    そのため、柔道整復師が的確に問診を行うためには、患者様とのコミュニケーションをどこまで円滑にできるかも必須なスキルになっています。
    患者様とのコミュニケーションを上手く取ることができればリラックスしてお話しいただけるので、治療に関してもスムーズに行うことができます。
    逆に、患者様とのコミュニケーションがスムーズに行えなければ、それだけ治療箇所の特定に時間がかかってしまいます。

    治療箇所を特定することができれば、その症状に合わせたアプローチを行い、患部の痛みを軽減させていきます。
    軽いマッサージだけで直ぐに効果が出る場合もあれば、テーピングを行い経過観察した方が良い場合もあります。

    一人一人に合った方法でアプローチをする事ができるようになるまでには、ある程度の経験と時間がかかります。
    ですが、何度通っても治療効果を感じることができなければ、どなたも来て下さらなくなってしまいます。
    そのため、柔道整復師は日々勉強を行い、技術の向上に努めることが重要になります。

    また、全ての治療に関して自己負担で診療をするのではなく、症状によっては保険を適応して治療をすることができることもあります。
    保険適応が可能か否かで自己負担の金額が変わってきますので、しっかりとカウンセリングを行い、症状の聞き取りを行う必要があります。
    保険が適応できる症状にもかかわらず保険が使用できないと判断してしまうと、後々トラブルにも繋がりかねません。
    逆の場合だったとしても同様です。
    症状を明確にできるよう詳細に聞き取りを行う必要があるのは、そういった理由もあるのです。

    柔道整復師の給料事情

    柔道整復師の給料事情ですが、これは全ての柔道整復師が一律の給料をもらうわけではなく、経験と実績によって大きく金額が異なってきます。
    というのも、柔道整復師は資格を取得しただけでは満足に患者の治療をすることはできません。
    大抵の場合、現場に出てから学ぶことの方が多いため、資格を持っているだけで大きく給料がアップするわけではないのです。
    現場での経験を積み重ねる事で、徐々に給料が上がっていきます。
    即座に経験は身につくものではありませんし、個人差もあるものになりますので、結局給料をどこまで上げることができるかは自分次第になります。

    柔道整復師になったばかりであれば、基本給は20万前後程度が多く、ここに手当がつく場合がほとんどです。
    手当を得るには自分自身の腕を磨くしかありません。
    もちろん勤務する先によっても手当は異なりますし、自営業のところで働く場合には固定給だけではなく、治療を行った人数によって歩合給として支給される場合もあります。
    歩合給制度がある所であれば、人数が増えるのと比例して自分の給料をアップにも繋がるため、モチベーションも上がりやすくなります。

    このように、勤務先によって異なることが多いので、柔道整復師として働く場合には勤め先がどの様な給料体系なのかを確認しておくことが重要です。
    中でも自営業のところで勤務する際は、給与関係などについて書面ではなく口頭で説明を受けることもあります。
    その時忘れないようにメモをしておくことで、後々金銭的なトラブルになる事態を防げます。

    このように、柔道整復師になって間もない頃は大きな金額を稼ぐことは難しいですが、それでも年収を見ると400万円前後になる場合が多くなります。
    他業種に比べて特別低いというわけではありません。
    暫く経ってベテランと言われる域になると、新人の頃に比べ倍近い年収をもっている方も増えていきます。
    また、更に経験を積んでマッサージや施術の腕を磨き、患者様から大きな信頼が得られるような治療者になれば、独立開業という道もあります。
    独立して自らの店舗を持った場合、売上によって自分の給料が決まることになります。
    普通に雇用されて働いている頃に比べると収入も上がり、安定した収入を得やすくなります。