整体

整体師の業務

    整体師の業務とは

    整体師は施術だけが業務ではありません。
    開業をして働く場合には、様々な業務をこなして行く必要があります。

    まず、施術前には患者様のカウンセリングを行い、マネジメント業務をしていきます。
    カルテを作成した上でそれをしっかりと管理する必要もあり、それらの業務を全てこなしていかなければなりません。
    自分一人で開業をする場合には、上記以外に受付の接客から電話対応までも行うことになります。
    また、治療院の宣伝活動を行う必要もあります。
    開業したとしても宣伝活動をしなければ認知されることがないので、患者様に来ていただくことができません。
    宣伝活動はチラシなどもありますが、ホームページの作成や、メールマガジン等を発行するのも一つの手段です。
    今や整体院を利用する年齢層は幅広く、治療院の特性に合わせたマーケティングを行わなければなりません。
    自分のお店を盛り上げていくためにも、日夜考えるべき大切な業務になります。

    他にも日常的に行う業務は多くあり、物品の購入から普段使用する消耗品の補充などにも気を配ります。
    消耗品に関しては常にストックをしておかないと直ぐに無くなってしまうものも有り、施術にも影響する可能性が出てきます。
    ただし、多く買い込みをしすぎてしまうと置き場所にも困ることにもなるため、常に一定の在庫を補充させる事が大切です。

    また、肝心の施術では一人一人のお身体に合った方法を常に考え、行っていきます。
    同じ方法で効き目のある方ばかりではありませんので、コミュニケーションを取りながらお悩みの症状を聞き出す能力が必要になります。
    これはカルテの作成時にも大切なことになるので、しっかりと行わなければなりません。
    このようにコミュニケーションを上手く取りながらカウンセリングをすることは、整体師として大きな業務の一つと言えます。
    また、患者様との意思疎通ができる唯一の場所にもなります。
    ここを疎かにしてしまうと、他の業務が完璧にできていたとしても満足度が低くなってしまいます。
    そうなると自然と患者様の足も遠のき、他の整体院へ移ってしまいかねません。

    そのため、経験を積んでベテランになったとしてもカウンセリングとコミュニケーションの業務は最も重要視しなければなりません。

    整体師の使命とは

    整体師の大きな使命は、患者様に対して的確な治療を行い、元気を取り戻すことになります。
    もちろん、整体師はボランティアではありません。
    生活を維持するためにも給料や売上も大切ではなりますが、使命を忘れてしまうと整体師になった意味を失ってしまいます。
    整体師にしかできない使命を全うすることで、患者様に対して喜びを与えることもできます。

    整体師を頼りに来院する患者様は整形外科等にも通院している方も多く、体調不良で大変困っている方が殆どです。

    その様な患者様の心に寄り添うようにして話を聞き、力になるのも整体師の使命ということができます。
    人間は誰しも体調不良になると心細くなりますし、高齢化社会になっている昨今では周りに頼りにできる人が殆どいらっしゃらない方も多く居られます。
    身体のケアだけを行うのではなく、心のケアも同時に行うのが元気を取り戻していただく一番の方法とも言えるので、カウンセリングでは相手の立場に立ったコミュニケーションを行うことが大切です。

    同じ目線でコミュニケーションを取ることができれば、表面からでは発見することのできなかった患者様の心理状態まで把握できるようになります。
    そこまで見ることができるようになると治療方針の決定も容易にできるようになり、早く治療に入りやすくなります。

    患者様とのコミュニケーションを上手く取れなかった場合、意思疎通ができていない状態に陥ってしまいます。
    結果、身体のケアも上手くすることができません。
    治療をしても症状に改善が見られないとすれば、患者様が治療方針に疑問を持っている場合や、他に不調な所があることを隠している場合も考えられます。

    それらの事情を聞き出すためには、しっかりとコミュニケーションを取る必要があり、それも整体師の大きな使命です。
    その使命を忘れて流れ作業で業務を続けていると、患者様にも伝わってしまい、不信感を与えてしまいかねません。
    不信感を抱かれてしまうとコミュニケーションが難しくなり、治癒できないまま通院を止めてしまいかねません。

    カルテなどの作成も大切ですが、何よりも大切なのは人と人の付き合いになります。
    整体師を頼りにして来てくださっている患者様の期待に応えることができる、最善のアプローチをするのも大きな使命です。
    最善のアプローチが可能になると患者様も心を開いてくださるようになります。
    何でもご相談くださるようになれば、仕事の枠を超えて打ち解け合うことも可能になります。