交通事故

交通事故後の通院は途中でやめないで!補償減額と後遺症を防ぐ継続通院のポイント【実例解説】

    交通事故後に通院を始めたものの、症状が少し楽になったからといって途中でやめてしまう方は少なくありません。
    しかしこれは大きな落とし穴です。

    補償面で損をするだけでなく、後遺症が残ってしまうリスクも高まります。

    今回は、実際の患者さんのケースをもとに「なぜ通院を継続すべきなのか」を解説します。

    【実例】通院中断で補償が減額に…40代男性のむち打ち

    ある40代男性は、車で追突されて腰を強く痛めました。
    事故直後から整骨院へ通院し、症状は徐々に改善していきました。

    ・事故直後は週3回のペースで通院
    ・1か月ほどで痛みが和らぎ、仕事に支障がなくなったため「もう大丈夫だろう」と自己判断で通院を中断
    ・仕事の忙しさもあり1か月間通院が空き、その後、再び痛みが悪化し再通院を希望

    しかし保険会社からは「すでに治療は終了したと見なされます」と言われ、再通院が認められず、
    結果的に慰謝料や交通費などの補償も大幅に減額されてしまいました。

    通院中断で補償が減る理由|慰謝料の計算式と判断基準

    交通事故後の補償は1か月間通院間隔が空くと治療中止になることがほとんどです。
    また、慰謝料は「通院日数」「通院期間」に大きく左右されます。

    具体的には、慰謝料は 実通院日数×4300円 または 通院期間×4300円×2で計算した額の少ない方 が採用されることが多いのです。
    つまり通院を途中でやめてしまうと…

    ・通院期間が短くなり、慰謝料が減額
    ・通院日数も少なく、計算上さらに不利
    ・来院間隔が空くと「症状は軽かった」と判断され、後遺症認定にも不利

    結果として、体はまだつらいのに「治療終了」とされてしまうのです。

    通院をやめると悪化するリスク|遅発性症状に注意

    補償面だけでなく、体の回復にとっても「途中でやめる」は危険です。

    むち打ちや腰のケガは一時的に良くなっても、筋肉や関節の奥に炎症が残っていることがあります。
    これを放置すると、遅発性の症状としてあとから頭痛・しびれ・慢性的な腰痛が再発するケースも多いのです。

    忙しくても続けられる通院のコツ

    仕事や家庭の事情が忙しくてなかなか通えない。という方も少なくありません。
    そんな方には次のような工夫をおすすめしています。

    仕事帰りや休日に通いやすい整骨院を選ぶ
    定期的に医師や整骨院で経過をチェックしてもらう
    体調が落ち着いても最低限の通院を継続する

    無理のない範囲で通い続けることで、補償と体の両面でメリットがあります。

    まとめ | 自己判断で中断しない—補償と後遺症予防のために

    交通事故のケガは、見た目や一時的な症状の変化だけで判断するのは危険です。

    補償を減らさない

    後遺症を残さない

    この2つを守るためには、「症状が完全に落ち着いた」と専門家に確認してもらうまで通院を続けることが大切です。
    もし「もうやめてもいいのかな?」と迷ったときは、遠慮なくご相談ください。

    あなたの体と生活を守るために、最適な通院のタイミングをご提案します。

    交通事故治療の予約・24時間無料相談はこちら
    交通事故治療の24時間無料相談
    交通事故治療の24時間無料相談

    この記事を書いた人

    黒澤

    国分寺駅前整体院 黒澤先生

    柔道整復師 鍼灸師
    ケガの処置、リハビリ技術はグループ院全体でもトップクラス。
    豊富な知識と経験でグループ院全体の勉強会の講師も務めています。
    鍼治療も症状に合わせて提案します。

    関連記事