腰痛

急なぎっくり腰にすぐできる対処は?原因や予防法も解説

    ぎっくり腰の主な原因は姿勢や急な動き

    突如、腰部に激痛が襲うぎっくり腰。基本何の予兆もなく痛みが発生し、その後継続します。以上のことから、正式には『急性腰痛症』と呼ばれています。重たい物を持ち上げる、起床時などに発症するケースが多く見られます。

    では実際にどういった動きでなるのでしょうか?

    ①急な運動
    ギックリ腰になる方のイメージとして多いのではないでしょうか。
    仕事中など常に同じ姿勢を続けて筋肉や関節に負荷がかかっているところに急な動きをして身体が耐え切れず筋肉を傷めてしまいます。

    ②育児
    お子さんを抱える動作、寝かしつける動作で多く見られます。
    中腰が多くなることにより腰椎への負荷が重なり、耐え切れずに突然痛めてしまいます。
    特に自分だけの都合ではなく、お子さん在りきの行動の為、行動を控えることが出来ず、腰が痛くても身体を休められず、悪化しやすい方が多いです。

    ぎっくり腰の主な原因として、不自然な姿勢、長時間の同じ姿勢での仕事、急な動きなどが挙げられます。身体的には、身体の歪み、過度の肥満などがぎっくり腰を誘発します。また、腰椎椎間関節症、筋性腰痛症、椎間板ヘルニアなどもぎっくり腰と診断される場合があります。でずが、大半の場合は椎間関節の捻挫が要因とされています。

    ③日常動作 (掃除、立ち上がりなど)
    同じ動作の繰り返しにより身体に負担がかかり続け、耐え切れずにいつも通りの行動で痛めてしまう場合です。

    ④筋肉の減少

    加齢などにより筋量が減少することで筋力が弱まり負荷に耐え切れず痛めてしまう場合です。

    ⑤季節の変わり目

    季節の変わり目は生活環境が変わりやすく、その変化に身体が付いていけず筋肉に負荷がかかり痛めてしまいます。

    ⑥身体の歪み

    骨盤が歪むことによって左右のバランスが崩れ、片足荷重になり重心が傾いてしまいます。
    歪みが発生すると身体がしっかりと支えられなくなり、バランスを無理やり支えようとして筋肉に負荷がかかり腰痛又はぎっくり腰になりやすいので要注意です!

    すぐにできる対処法

    湿布などで冷やす

    気を付けていたにも関わらず、ぎっくり腰になってしまった場合はまず冷やしましょう。発症してからの炎症が治まるまでは、冷湿布などを貼っておくと安心です。

    ◎温めるのはNG!
    時折ぎっくり腰は温めた方が良いという説もあります。ドラッグストアなどでも、ぎっくり腰への治療を謳い文句にした温熱の湿布などが販売されていることもあります。しかし、発症して間もなく温めてしまうと痛みが一向に鎮まらない上、悪化させてしまう可能性もあります。

    姿勢には拘らず、最も寝やすい形で横になる

    ぎっくり腰になった時にはより良い寝方についても様々情報があります。ですが、一つの寝方に拘る必要性はありません。ぎっくり腰になった当事者が現時点で最も心地良く、痛みが和らげられる寝方であれば大丈夫です。仰向けやうつ伏せもしくは横向きといったように姿勢には拘らず、じっとしていれば辛くない姿勢で過ごすようにしましょう。

    自分の身体と相談しながら楽な姿勢を見つけていく事が大切なのには理由があります。それは、断裂した筋組織の部位によって個々が痛みを覚える姿勢は異なるためです。

    つまり、横向きで背を丸めると最も楽に感じる方が居る一方で、仰向けで背中を伸ばした状態が楽に感じる方も居ます。
    このように床やベッドで動かずに安静過ごしている時はあまり心配しなくても大丈夫です。

    ぎっくり腰になったとき、気をつけるべきこと

    気を付けるべきなのが、仕事や用事などでやむを得ず動かなければならない時です。
    身体を動かしていると普段の何気ない動作がぎっくり腰に響き、より悪化させてしまう可能性があるためです。

    特に注意しなければならない事は我慢する事ができないくしゃみなどです。くしゃみは当人が考えているよりも全身の筋肉を使う上に、反動で身体が動きます。ぎっくり腰の患者にとっては大変つらいことになります。

    また、つい腰を曲げて靴下を履いたり物を拾おうとする事も行ってしまいがちな動作になります。なので、予めテーピングをしっかりと巻いて補強しておくと安心です。

    日頃からできる、ぎっくり腰の予防法

    ・骨盤などの身体の歪みの矯正をする ・腰に大きな負荷が掛かるような、前屈み、中腰の体勢は控える、重量のある物の移動は極力避ける ・日常的に適度な運動を行い、腰周りを支える腰椎関連や周辺の筋肉を鍛える ・肥満の場合は、正しい生活習慣を心掛けて減量する


    筋肉がしっかり鍛えられることで、骨格を正常な位置に維持することが可能になります。腰部を捻じって回転させる運動は可動範囲を広げますので、ぎっくり腰の予防として有効な手段です。また、毎日数分でもストレッチを取り入れることも、筋肉の負担を減らしてぎっくり腰を予防します。特に、背部や腰部、大腿部の筋肉を意識的に伸ばしましょう。

    季節の変わり目はぎっくり腰になりやすい!

    季節の変わり目は暖かくなったと思ったら急に冷え込む日もあり、気温の差に身体が付いていけず、様々な不調が生じやすくなります。その中の一つとして、腰痛に悩まされる人が多く見られます。

    このような春や秋などの季節の変わり目になると特にぎっくり腰が増えてきます。寒いと腰が痛くなると思われがちですが、それだけが腰痛の原因ではありません。寒ければ寒く、暑ければ暑い日が長く続くことで、人間の身体はその気温に上手に適応していきます。ところが急に寒くなったり暖かくなったりすると、身体が気温の変化についていけなくなります。結果、血行不良や筋肉の硬直が起こり、これがぎっくり腰の原因になることがあります。

    暖かくなるとそれまできていた分厚いコートを脱いで、身軽になって外出をしたくなるものです。更に身体も活発に動かしたくなる人も多く見られますが、ここで油断をしてはなりません。このようなときに急に冷え込むなどして気温が低下すると、身体が寒さに対する準備ができていないためぎっくり腰になりやすくなります。季節の変わり目に外出する場合には、上着を持参したり体を冷やさないようにするアイテムを利用しましょう。