整体師の働き方

整体師の活躍の場はいろいろ

整体師と言えば以前は整体院で働くのが当たり前でしたが、時代の流れに合わせて活躍することの出来る場所は広がってきています。

まず活躍することの出来る場所として挙げられるのは、リラクゼーションサロンになります。
現代では多忙を極める方が多く、疲労が蓄積し、リラックスをしたいと考えている人も増加しています。
サロンにおいて、整体師はお客様の身体の緊張を解すような施術を行っていきます。

リラクゼーションサロンではハンドマッサージによるリラクゼーションが行われている場合が多く、男女共に利用者が増えてきています。
資格を持たずに働くことが出来る場所でもありますが、整体師の資格を持って働くことでお客様に与える安心感が違うため、整体師の活躍の場となってきています。

次に挙げられるのは、リラクゼーションルーム等があるホテルや旅館などです。
以前はリラクゼーションルームなどがない所がほとんどでしたが、今ではホテルや旅館でリラクゼーションルームが用意されている所の方が増えてきています。
整体師から施術を受けることでホテルや旅館を利用してよりリラックスすることができ、集客にも繋がるので、整体師が活躍している場所になりつつあります。

他にも、エステサロンでの美容整体も整体師が活躍し始めている場所になります。
ダイエットには正しい姿勢が重要になることもあり、エステサロンで美容整体を受ける方が増加しているためです。
骨盤を元の状態に整えるには、人体に対しての知識などが必要となります。
そのため、整体の資格を所持者がエステサロンに勤務をして美容整体を行うことにより、お客様のダイエットの成功に貢献しています。
資格所持者であればお客様とのカウンセリングもスムーズに行うことができますので、エステサロンで働く方は増えてきています。
女性ばかりのエステサロンではなく、男性が利用するようなメンズエステでも美容整体を行っている所は多くあります。

最後に福祉施設も整体師が活躍できる場です。
福祉施設ではリハビリテーションを主に行っています。
福祉施設を利用している方はご高齢の方が多く、身体を自由に動かすことが難しくなっている方も増加傾向にあります。
そこでマッサージにより強張った身体を解す事で、身体を動かしやすくするなどの身体機能の維持や向上を手助けしています。

２つの働き方

整体師の働き方としては、どこかの企業に雇用されるか、自分で整体院やカイロプラティックなどを開業するかの二種類になります。

企業に雇用される場合

企業に雇用される場合は自分に合った職場を自由に選ぶことができ、お客様とのコミュニケーションの技術を高め、自分自身のスキルアップにも繋げることが出来ます。
自ら集客する必要もありませんし、毎月給料が支払われるため、開業した場合に比べるとリスクが低い働き方です。
整体師になったばかりではスキルも高くはなく、自分で院を開いた場合に比べると収入は低くなる傾向にあります。
ですが、安定して稼ぐことができる上、自らのスキルに合わせた資格手当などがもらえることもあります。
長年勤めている内に技術力が向上すればその分の資格手当も徐々に増える可能性が高いので、収入は年齢に比例して上がっていくと考えても大きな間違いではありません。
上手くスキルアップするのが早い方であれば、それだけ早期に収入のアップが見込めます。

独立開業する場合

次に、独立開業をした場合ですが、雇用されるわけではありませんので自分の好きなように営業をすることができます。
お店のコンセプトや従業員を雇う人数なども、自分自身で好きに決めることが可能です。
デメリットとしては、スキルが低いままの状態で開業をしてもお客様が定着するかどうか分からない所になります。
今は大手の所も増加しており、安価な価格で営業している院が多くなってきています。
他の所に比べて自分だけの強みがあるお店作りをすることができなければ、満足に売上を出すことができませんので注意が必要です。

但し、営業をしている内にスキルアップは図れますし、お客様とのコミュニケーションにも段々と慣れていきます。
コミュニケーションが上手くいくようになると、施術院を利用している方同士での口コミによる来院も期待が持てるようになります。
今は口コミを書くことができるホームページなども多くあるので、利用した方の評判が良ければ次第に客足は伸びていきます。
独立開業したばかりでも、誠心誠意対応をすることで気持ちは伝わる為、少しずつであっても売上も上昇していきます。
いきなり大きく収益をあげるのはなかなか難しいものです。
しかし、同じ場所で長く経営を続けることができれば人気も後からついてくるので、安心して働き続けることができるようになります。