交通事故に遭ったとき、身体のケアと同じくらい大切なのが「補償や手続き」の問題です。
その際によく耳にするのが 「弁護士特約」実際に利用した方からは「入っていて助かった」という声が多い一方で、加入していなかったことでトラブルに発展し、後悔するケースもあります。
今回は実例を交えて、その必要性をわかりやすく解説します。
弁護士特約とは|示談交渉・裁判を専門家に任せられる保険オプション
自動車保険に付帯できるオプションのひとつで、交通事故に関する示談交渉や裁判を弁護士に依頼できる制度です。
特徴は以下の通りです。
・弁護士費用(着手金・報酬金など)が保険でカバーされる(上限300万円が一般的)
・自分に過失がない事故でも、相手側の保険会社と対等に交渉できる
・慰謝料・休業損害・後遺障害の認定などで有利に進められる
費用を気にせず専門家に任せられるため、安心して通院や生活に専念できます。
実例1|弁護士特約がなくて後悔したケース
30代女性・首のむち打ち症状
信号待ちで追突され、むち打ちの痛みが続いた女性のケースです。
3か月間整形外科と整骨院へ通院し、治療が打ち切られました。
自己交渉をしていましたがやり取りに疲れ、泣き寝入り。
本来なら弁護士を通して異議申し立てや、慰謝料増額交渉を行うことができたはずですが、弁護士特約に加入していなかったため結果として、十分な補償を受けられませんでした。
患者さんからは「自動車保険に加入するときにケチらなければ良かった」と後悔の言葉がありました。
弁護士特約があればどう違った?
もし弁護士特約に入っていれば…
・弁護士費用を自己負担せずに依頼できる
・専門家が保険会社と交渉してくれるため、本人が精神的ストレスを抱えずに済む
・期間の延長や慰謝料額の増額に繋がった可能性が高い
つまり、「時間」「お金」「心の負担」のすべてを軽減できたのです。
実例2:弁護士特約に入っていてよかったケース
30代男性・追突事故の被害者
信号待ち中に後方から追突され、首のむち打ちと腰の痛みで通院を開始。
相手方の保険会社とのやり取りを続ける中で、次のようなトラブルが発生しました。
保険会社から「治療は3か月まで」と一方的に打ち切りを通告され、本人は不安を感じ、加入していた自動車保険の弁護士特約を利用。
自己負担なしで弁護士に依頼しました。
弁護士が介入して変わったこと
・治療期間の延長交渉
・後遺障害の認定も通り慰謝料が増額
・示談交渉のストレス軽減
このケースでは医師の意見書を基に、症状が続いていることを主張した結果、通院を6か月まで認められました。
保険会社とのやり取りはすべて弁護士が対応したので、本人は治療に専念できました。
加入率はまだ低い?|「自分は大丈夫」の思い込みに要注意
実は弁護士特約の加入率はまだ5割程度と言われています。
「事故なんてそうそう起きない」と思っている方が多いのが現状です。
しかし交通事故は予期せず起こるもの。特に首や腰のむち打ちは外から見えないため、相手方とのやり取りがこじれやすいのが現実です。
まとめ|もしもの時に後悔しないためのチェックポイント
交通事故後は体の痛みだけでなく、補償や手続きで悩む方が少なくありません。
「自分は大丈夫」と思っていても、実際に事故に遭った患者さんの多くが「もっと早く知っておけば…」と口を揃えます。
弁護士特約は、月々わずかな保険料で “安心”と“交渉力” を手に入れることができる制度です。
いざという時に後悔しないためにも、ご自身やご家族の保険に弁護士特約がついているか、今一度確認してみてください。
弁護士特約は例外なく加入しておくこともオススメしています。



