こんにちは。小金井エリアで整体・整骨院を運営している、株式会社 誠の染谷です。
街を歩いていて、ふとお店やビルのガラスに映った自分の姿を見たとき、
「え…私、こんなに猫背だった?」と思ったことはありませんか?
「姿勢が悪い」と自覚していても、実際にどこから直していいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
これまで猫背の原因といえば「背中の丸まり」や「骨盤の後傾」が注目されてきましたが、
実は令和の時代、猫背の背景にはもう一つ大きな原因があります。
それが——“腕”です。
猫背の原因は背中だけじゃない?
猫背というと、多くの人は背中や肩甲骨まわりの筋肉の衰え、
デスクワークやスマホの長時間使用による前傾姿勢をイメージすると思います。
もちろんこれらも原因のひとつですが、
近年は腕の使い方・位置が姿勢に与える影響が非常に大きくなってきています。
スマホ、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機——
令和の生活習慣は、腕を前に出しっぱなしにする動作の連続です。
腕が猫背をつくるメカニズム
肩甲骨の外転と肩の内旋が姿勢を崩す
私たちの腕は、鎖骨と肩甲骨を介して背骨(胸椎)とつながっています。
長時間、腕を前に出した状態が続くと——
1.肩甲骨が外に開く(外転)
2.肩が内側にねじれる(内旋)
3.そのまま背中の上部が丸まり、頭が前に出る
こうして背骨に負担がかかり、結果として猫背が固定されてしまいます。
胸や腕の筋肉が常に緊張している状態とは
腕を前に出している時、そんなつもりはなくても、
胸の大胸筋や小胸筋、上腕の上腕二頭筋、肩前部にある烏口腕筋などが常に緊張状態になっています。
怖いのは、この緊張が「そんなに辛くない」状態でも着実に疲労として蓄積していくという点です。
筋肉は一度使いすぎると自然にゆるむことは少なく、
意識的にストレッチやほぐしを行わない限り、緊張は取れません。
こうして胸や腕の筋肉が硬くなると、さらに肩が前に引っ張られ、背中が丸くなり、
結果的に猫背が加速してしまうという悪循環に陥ります。
現代特有の「腕の前習い姿勢」とは
令和の生活では、無意識に「ずっと前ならえ」のような腕の位置がキープされています。
例えば
✅ スマホを顔の前で操作
✅ ノートパソコンでのタイピング
✅ 車のハンドル操作
✅ 自宅でのタブレット動画視聴
この「前習い姿勢」では、腕の重さ(片腕約3〜4kg)を常に肩と背中が引っ張られて支えている状態になります。
その負担が積み重なることで、背中は丸まり、胸は縮み、呼吸も浅くなる悪循環が発生します。
腕から猫背を改善する3つのアプローチ
では、腕を原因とする猫背はどうすれば改善できるのでしょうか?
肩甲骨を“後ろに寄せる”習慣を作る
1時間に1回、背伸びをしながら肩甲骨を背骨に近づける動作を行います。
腕は軽く後ろに引き、胸を開くよう意識しましょう。
上腕を外にひねるストレッチ
壁に手のひらをつけ、腕を外旋(外向きにひねる)させます。
これにより、巻き込み肩や胸の縮みを解消しやすくなります。
胸と腕の筋肉をほぐすセルフケア
ストレッチポールやテニスボールで胸筋や上腕二頭筋を軽く圧迫・転がします。
日常的に緊張している筋肉を意識的にゆるめることで、肩の位置が正しい位置に戻りやすくなります。
猫背が健康に与える悪影響
猫背は見た目の印象を悪くするだけでなく、以下のような不調を引き起こします。
•呼吸が浅くなる
•首こり・肩こりの悪化
•腰痛の誘発
•集中力の低下
•自律神経の乱れ
特に腕が原因の場合、背中だけをほぐしても改善は一時的です。
日常生活の中で腕と胸の筋肉をどう使い、どう休ませるかまで見直すことが、根本的な改善につながります。
まとめ|腕と胸の位置を意識すれば猫背は変わる
猫背改善というと、背中や腰ばかりに注目しがちですが、
令和の生活習慣を踏まえると、腕と胸の筋肉の状態と位置こそが鍵です。
もしガラスや鏡に映った自分を見て猫背が気になったら、
まずは腕を後ろに引き、胸を開いてみてください。
それだけで背中が自然に伸び、呼吸がしやすくなるはずです。
誠整体院グループでは、猫背の根本改善に向けて、骨格調整+日常動作の見直し+筋肉ケアをセットで行っています。
「姿勢を良くしたい」「猫背を本気で直したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。


