近年、「自動運転車の普及で交通事故が減る」との話題を耳にすることが増えました。
たしかに、AIによる運転支援技術の進化によって、事故件数は今後減少すると考えられています。
それでも、整骨院の役割や通院ニーズは今後も続いていきます。
むしろ“形を変えて”より重要になる可能性すらあるのです。
本記事では、自動運転と今後の交通事故の予測、そして整骨院が果たすべき役割と期待について解説していきます。
自動運転時代で交通事故は本当に減るのか?
現在、多くの自動車メーカーが「自動ブレーキ」や「車線逸脱防止機能」などの自動運転レベル2〜3の技術を搭載し始めています。
将来的には、運転そのものをAIが担う完全自動運転(レベル4~5の社会が目指されています。
これにより、交通事故の多くを占める“ヒューマンエラー”が減少し、事故件数の大幅な削減が期待されています。
一説には、全事故の9割近くが人間のミスに起因しており、これが自動運転によって解消されることで、事故件数自体が激減する可能性が高いのです。
自動運転が普及しても整骨院が必要とされる3つの理由
むしろ整骨院が果たす役割は、今後さらに多様化・重要化すると考えています。
なぜなら、自動運転が普及したとしても以下のような現実があるからです。
ゼロにはならない事故とケガのリスク
完全自動でも、突発的な飛び出しや天候・道路状況によって、車が急ブレーキや急停止をする場面は避けられません。
そうした時、車内では首・肩・腰などに過度な負担がかかることがあり、むち打ちのような症状が起こるケースも十分考えられます。
また、完全にAIだけで制御される社会になるには相当な時間がかかり、しばらくは人間の運転と自動運転の“混在期”が続くため、接触事故や軽微な衝突のリスクは残り続けます。
軽症ケガ・見えない痛みのリカバリーは整骨院の専門分野
自動運転で「死亡事故」や「重傷事故」が減っても、むしろ軽いケガ”のケアが社会課題として浮上します。
たとえば…
・軽度のむち打ち
・急な制動で腰をひねった
・事故後の違和感・こわばり
こうした症状は、レントゲンで異常が出ないことも多く、整形外科では対処しづらいケースもあります。
整骨院は、そういった“見えない痛み”に対して早期の手技療法やリハビリで対応できる貴重な存在です。
高齢化社会でむしろ増える整骨院ニーズ
今後、自動運転によって高齢者の移動がより自由になると、「外出頻度が上がる=転倒や接触事故のリスクも増える」という構図が生まれます。
また、事故とは無関係でも、高齢化によって肩こり・腰痛・関節痛など、慢性症状に対する施術ニーズが継続・増加していくことは確実です。
整骨院は、事故対応だけでなく、「地域の健康支援機関」として、今後さらに役割を広げていくことが求められています。
「事故が減る=通院がなくなる」は誤解
自動運転は事故の重篤性を下げる可能性は高いことは事実ですが、
しかし、軽微な衝突や予測不能な痛みへの対応は引き続き必要です。
そして、整骨院はその「痛みの受け皿」として機能し続けることになります。
つまり、事故の“質”が変わっても、整骨院の“存在意義”は変わらないどころか進化していく必要があるのです。
まとめ | 未来型整骨院の役割とは?
自動運転が進んだ未来でも、私たちは地域の皆様の「身体の声」を聞き、対応するプロフェッショナルであり続けます。
交通事故後のケガ、ちょっとした違和感、急な痛み…。
それらはいつの時代も、早めの対処が回復のカギです。
これからも私たち誠整骨院グループは、テクノロジーが進化しても、人の体と心に寄り添う仕事を大切にしていきます。



