何気ないクセが骨盤を歪ませる?
こんにちは。小金井エリアで整体・整骨院を運営している、株式会社 誠の柔道整復師、染谷です。
日常生活の中で、何気なくやってしまう座り方のクセ。
その中でも、特に多くの方が無意識にしてしまっているのが「足を組んで座る」という姿勢です。
「何となく落ち着く」「ついクセでやってしまう」——よくあることですよね。
そして皆さん、なんとなくこう思っているはずです。
「足を組むのって、骨盤に悪そうだな」
ここまでは正解です。
ですが問題はそのあと。「じゃあ左右交互に組めばバランスが取れるのでは?」という考え——
実はこれが、骨盤と腰にとって最悪の選択なのです。
足を組むと骨盤はどう歪むのか
足を組むことで、骨盤には次のようなゆがみが発生します
•骨盤が左右どちらかに開き、傾く
•体重が片側に偏る
•骨盤がねじれて背骨がバランスを取ろうと歪む
•お尻や太ももの筋肉に左右差ができる
つまり、「ただ足を組んでいる」だけのつもりでも、骨盤〜背骨〜全身に連鎖的なゆがみが生まれているのです。
「交互に足を組めばOK」は危険!
ここでよく聞くのがこのセリフ
「いつも同じ側で組むと歪むって聞いたから、私は左右交互に組んでます!」
これは一見、理にかなっているように見えます。
しかし実際には、左右どちらで組んでも骨盤がズレる構造は同じであり、
組み替えることでバランスが「取れる」どころか、さらにゆがみが深刻化する可能性があるのです。
体はバランスを取ろうとして“さらに歪む”
ここで重要なのは、あなたの体が“バランスを取ろうとする”性質を持っていることです。
左右で交互に足を組むと、骨盤がその都度別の方向へズレるため、
身体はその歪みを補正しようとして、腰(腰椎)で無理にバランスを取ろうとするようになります。
このときに起こるのが、
•腰椎の不自然な側屈やねじれ
•腰部の筋肉の左右不均衡
•背骨全体のアライメントの崩れ
これにより、疲労の蓄積や腰の可動域の低下、さらには腰椎ヘルニアなどのリスクが高まるのです。
「骨盤の歪み+腰椎の補正=ダブルでゆがむ」
という状態になってしまい、身体のバランスはますます崩れていきます。
こんな症状が出ていたら要注意
交互に足を組むクセがある人に多く見られる症状は以下の通りです。
✅ 慢性的な腰痛・お尻の痛み
✅ 立ち姿勢が左右でアンバランス
✅ 片側の足の張り・しびれ
✅ 股関節や膝の違和感
✅ 長時間座っていると疲れが抜けない
もし心当たりがあれば、座り方が体に悪影響を及ぼしているサインかもしれません。
正しい座り方で骨盤の歪みを防ぐ
まず意識したいのは、「骨盤を立てること」です。
お尻の“坐骨”と呼ばれる骨で体を支えるように座り、足裏はしっかり床に着けましょう。
•背もたれに頼らず、骨盤を立てて座る
•足を組まず、膝を左右対称にそろえる
•膝と股関節の角度を90度に保つ
•あごを軽く引いて、背骨を自然なS字に

最初は疲れるかもしれませんが、それは「本来使われるべき筋肉が眠っていた」証拠。
少しずつ慣れてくると、足を組まなくてもラクに座れる体に変わっていきます。
まとめ|足組みは“複雑なゆがみ”のはじまり
足を組むというクセは、「骨盤が歪みそう」というイメージまでは多くの人が持っています。
しかし、その“歪み”を左右交互にしてごまかすことで、
骨盤のゆがみをリセットするどころか、腰椎を巻き込んでさらに複雑なダメージを与える結果になってしまいます。
「座っているだけなのに、なぜ疲れるのか?」
「整体に行ってもすぐ戻ってしまうのはなぜか?」
その答えは、日常の無意識なクセ=“座り方”にあるかもしれません。
当院では、骨盤や背骨のゆがみチェックはもちろん、
普段の座り方や体の使い方に関するアドバイスも行っています。
少しでも気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。


