2026年5月11日

小金井新聞に取材記事が掲載されました!

ダリこっぺの「この街で働く人の小さな哲学」

武蔵小金井駅北口、小さなビルの二階にその整骨院はある。
少し気を抜くと通り過ぎてしまいそうな場所だが、
扉を開けると、優しい空間が広がっている。

社長はもともと、球団オーナーになりたかったという。
誰かの才能や努力を、裏側から支える側になりたかったからだ。
始まりは大学生時代の整骨院でのアルバイト。そのまま業界の道に入った。

開業は、計画的だったわけではない。
以前の職場で、給与を上げてもらいたいと相談したが認めてもらえなかっ
た。
それならば自分が理想の院を作ろうと、気づけば独立していた。
人を雇わなければ、自分はサボってしまうと思い、すぐにスタッフを雇っ
た。
手弁当で始めた整骨院の資金はすぐに底をつきそうになった。それでも不
思議なことに、口コミで患者が増え、気づけばスタッフも増えていった。
「ピンピンころりを助けたいんです」そう言って、社長は笑う。
元気に生きて、最後はすっと逝く。
乱暴に聞こえるこの言葉の裏には、実はとても誠実な願いがある。

誰しも体の不調に気づかないまま、無理を重ねてしまうことがある。整骨
院は、その小さなズレに気づく仕事でもある。
カルテを書きながら、目の前の患者を理解していく。
自分の体に向き合ってくれる先生がいる。
それだけで、人は健康に近づく。
身体の専門家としてこの仕事の価値をもっと伝えたい。
スタッフが家族を養える仕事にしたい。
それが、この院のもう一つの目標だ。

整えられた体は、また明日に向かって動き出す。
元気に生きて、最後はあっさりと。
その当たり前の願いを支えるのは、この仕事なのかもしれない。


2026年5月10日(日)発行 小金井新聞より転載

https://www.instagram.com/p/DYI2JgYj4Rn/?igsh=MWthbHRpNnZkZWxrYw==

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