交通事故は突然起こり、体や生活に大きな影響を及ぼします。
中でも「むちうち」は交通事故の代表的なケガですが、見た目には分かりにくいため、適切な対応をしないと後遺症が残ってしまうことがあります。
今回は、40代女性が追突事故で首を負傷し、その後遺症に悩まされたにもかかわらず、後遺症認定が認められずにトラブルとなった事例をご紹介します。
信号待ち中に追突、事故直後は軽い違和感
40代の女性は、赤信号で停車していた際に後ろから車に追突されました。
事故直後は「少し首が重いかな」程度の違和感で、すぐに大きな痛みはありませんでした。
そのため「大丈夫だろう」と思い、自宅で安静にするだけで病院に行くのを先延ばしにしてしまいました。
しかし翌日から徐々に痛みが出てきて、3日後には強い首の痛みと頭痛、さらに肩や腕、指先にしびれが出て、仕事や家事に大きな支障が出るようになりました。
病院で診断を受けると「頚椎捻挫(むちうち)と頚椎症性神経根症」とされ、湿布と痛み止めの薬が処方されました。
忙しさから通院を後回しに
女性は子育てや家事、仕事で忙しく、整骨院への通院は週に1回程度でした。
初期にしっかりと施術やリハビリを受けず、「痛みが強いときだけ通う」という形になってしまったのです。
しかし、むちうちは放置すると回復が遅れたり、慢性的な症状につながることがあります。
2か月経っても首の可動域が狭く、頭痛やしびれが残り、日常生活に支障が出続けていました。
後遺症が残ったのに認定されなかった
女性は「これだけ症状が続いているなら、後遺症として認めてもらえるはず」と考え、保険会社に後遺障害の認定を申請しました。
しかし結果は「非該当」。
つまり後遺症とは認められなかったのです。
認定されなかった主な理由
その理由は、
1,通院日数が少なく、通院も不定期。通院実績が不十分で軽症と判断された。
2,整形外科にもほとんど行かず、症状や経過を裏付ける記録が十分に残っていなかった。
3,医師の後遺障害診断書に詳細を記載できず、情報が不足していた。
といった点でした。
女性は「こんなに苦しんでいるのに…」と大きなショックを受け、保険会社と揉める結果になってしまいました。
弁護士に依頼し再度異議申し立てをしまいたが結果的には後遺障害の認定は認められず慰謝料のみで示談成立となりました。
実例から分かる初期対応の重要性
このケースから分かるのは、
「症状が軽く見えても、事故直後からしっかり通院を継続すること」
が非常に大切だということです。
誠整骨院グループは、
✅ 毎回の施術内容や症状の変化を細かく記録する
✅ 医師と連携して医学的な裏付けを残す
✅ 保険会社とのやり取りをサポートする
といった対応をしています。
患者様自身も「忙しいから後回し」「そのうち治るだろう」と考えず、早期にリハビリを開始し、一定期間はしっかりと通院を続けることが後遺症を防ぐことはもちろん、万が一後遺障が残ったときの認定の可能性を高めるために欠かせません。
まとめ──後悔しないために交通事故に遭ったら早めの通院を
今回の40代女性のように、事故直後は軽く見えても後から症状が強く出ることは珍しくありません。
そして、十分な通院や記録が残っていなければ、後遺症が残っていても「認められない」ことがあります。
整骨院は、痛みの改善だけでなく、後遺症認定に必要なサポートを行うことができます。
交通事故に遭ったら「大丈夫だろう」と放置せず、早めに整骨院や医療機関にご相談ください。
未来の自分を守るためにも、初期対応と継続した通院が何よりも大切です。



